中古車のプライスボードには必ず、走行距離が書かれています。
走行距離が3万kmとか5万kmとか、中には10万km以上走っている中古車もあります。
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走行距離は中古車の販売価格を決める重要な項目の1つで、中古車を選ぶ側も走行距離を重要視しています。
なぜ走行距離を重要視するのかというと、あとどれくらい乗れるのか?という車の寿命を気にしているからです。
では、そもそも車の寿命ってなんなのでしょうか?
結論からいうと特に国産車の寿命は20万kmでも余裕で走りますので中古車では、7〜8万kmぐらいの車体が良く売れます。保証付き中古車は こちらから
目次
日本では車の寿命は10万kmぐらいとよく言われます。お店でも10万kmを超える頃には買い替えを勧められることが多いです。
しかしこれは日本に限ったことで、海外では20万kmや30万km走っている車が一般的です。10万kmが寿命なんて言っているのは日本人だけです(^^;)
日本車は世界一耐久性が高い車ですが、それでも海外よりもかなり短い10万kmが寿命だと言っているのです。これっておかしいと思いませんか?
実は日本の昔の車検制度は、登録から10年以上経つと、2年毎だった車検を1年毎に受ける必要がありました。車の耐久性がまだ低かった時代です。
しかし平成7年の法改正により、車齢が10年を超えた車でも車検は2年毎でいいことになりました。10年程度であれば車は十分にもつと国が認めたためです。
そうなんです!日本人には10年以上経つと車検が1年毎になるという記憶の名残が残っているので、10年が寿命という間違った認識を持っている人が多いのです!もう20年以上も前の話なんですがね(^^;)
車屋さんもそれをわかっていますが、10年が寿命と言えば車が売れるので言っているだけです(^^;)心の中ではメンテナンスすればまだまだ乗れることはわかっています。
では車の寿命っていったい何年くらいなのでしょうか?
答えは、、、、、寿命なんてありません!
冗談で言っているのではなく、車は部品の集まりでできていますから、壊れた部品があればそれを新品に交換すれば、いつまでも性能を維持したまま乗ることができます。
現に、50年以上前の車も路上を走ることができますね(^^)
極論をいえば、火事で燃えた車だって水没した車だって、つかえる部品は使って使えない部品は交換すれば、また復活するわけです。
しかしこれはあまりにも極端なので、一般的には”エンジン内のパーツを交換する時期がきたら車の寿命”と言われることが多いです。
例えば車のブレーキパッドやタイヤなんかは消耗品ですので、減ってきたら交換しなければなりません。これらの部品を交換する必要があると言われて車の寿命だと思う人はいないでしょう。
しかし「エンジン内のパーツが壊れています」と言われたらどうでしょうか?
エンジン内のパーツはピストンやピストンリング、コンロッド、ゴムパッキンなどがありますが、これらを交換するためには少し大掛かりな修理が必要になります。
壊れ方によってはエンジンを丸ごと交換した方が安上がりな場合もあり、修理費用は数十万円になることもあります。
数十万円のお金がかかったとしても、新たに車を買うことを考えるとそれでも安いのですが、やはり他の部分も調子が悪かったり新しい車に乗り換えたい気持ちがあると、これは車の寿命だと結論付けてしまうのです。
以上が、車の寿命と言われる構図です。
ですので、中古車の走行距離が10万kmを超えていたとしても格安で買えますから、購入後に多少修理費用が掛かったとしても、結果的には安く買えることになります。
新しい中古車の方がいいのであれば走行距離が少ない車を選ぶべきですが、車として乗れればいいのであれば、あえて走行距離が多い中古車を検討するのもおすすめです!(^^)
メンテナンスを定期的に行い、消耗品を早めに交換していれば20〜30万kmは問題なく走行できます。もっとも分かりやすい例はタクシーです。都市圏のタクシーは年間走行距離が6〜7万kmといわれています。2年走ればすでに10万km超確実ですが、2年どころか6〜7年も走っているタクシーはけっして珍しくありません。
タクシー専用車は各メーカーから販売されていますが、とくに耐久性があるというわけではなく、しかも後部席の自動ドアを始めとして専用装備を搭載しているので車重も一般車種より重くなっています。それでも走行距離が伸びるのは定期点検と整備を欠かさないことが大きな理由です。
車の耐久性は走行距離よりも経過年数が大きく関わっています。車の部品にはゴム類が多く使われており、これらは年数が経過するほど劣化が激しくなって車が古く見えたり故障の原因となったりします。10年経過を目安にゴム部品の交換を行うだけで古い車種も20万km以上の走行が可能となります。
平成26年税制改正で自動車税率が変わりました。ガソリン車の場合、年式が13年超(ディーゼル車は11年超)になると概ね15%増税となります。これは軽自動車から普通車まで適用されます。増税額は以下のようになっています。
排気量 | 13年未満車 | 13年経過車 |
---|---|---|
1000cc以下 | 29,500円 | 33,900円 |
1000cc超1500cc以下 | 34,500円 | 39,600円 |
1500cc超2000cc以下 | 39,500円 | 45,400円 |
2000cc超2500cc以下 | 45,000円 | 51,700円 |
2500cc超3000cc以下 | 51,000円 | 58,600円 |
2000cc超3500cc以下 | 58,000円 | 66,700円 |
3500cc超4000cc以下 | 66,500円 | 76,400円 |
4000cc超4500cc以下 | 76,500円 | 87,900円 |
4500cc超6000cc以下 | 88,000円 | 101,200円 |
6000cc超 | 111,000円 | 127,600円 |
古くなった車種が増税されるのは環境負荷が高いという理由からです。軽自動車も10,800円から13年経過車は12,900円になりました。また車検時に納税する自動車重量税も増税されています。しかも18年経過車は13年未満車の約65%増しとなっています。
道路にかかる負荷は新しい車も古い車も変わらないのになぜか、古い車は高い税金を収めなければなりません。
自動車にかかる税金については不明瞭なところが多く、これが現在の車離れにもつながっています。日本自動車工業会の会長に就任したトヨタの代表取締役社長、豊田章男氏の声が各省庁に反映されることを祈るばかりです。
自動車はヨーロッパを起源とし、アメリカで発展して日本が改良を加えました。車に対する概念には欧州、北米、日本を始めとするアジア圏のモータリゼーションの環境や各国の風習が影響しており、それが寿命に対する常識につながっています。
欧州、北米、アジア圏の3ヶ所における認識の違いを以下に比較しました。
地域 | モータリゼーション環境 | 寿命に対する認識 |
---|---|---|
欧州 | 自動車発祥の地。狭い都市圏の走行が多いのでコンパクトなサイズが求められる一方、欧州全土が道路でつながっているので耐久性も求められる。 | 高級車と大衆車の棲み分けがはっきりしており、高級車は耐久性がある一方で維持費が高い。大衆車は修理しながら壊れるまで乗り潰すのが常識。 |
北米 | 大量生産を確立させた国。道路幅が広いので大型車が多い。州によっては未舗装路も多いので耐久性と同時に悪路走破性も求められる。 | 修理するよりも買い換える消費文化があるので生産される車の寿命に対する認識は短め。 |
アジア圏 | 日本車が源流。基本的に都市圏走行が多いので短・中距離向きのサイズが多い。モータリゼーションは欧米よりも後発だが、その分、欧米文化を取り入れたことで進歩が早い。 | 北米が欧州車を手本としたようにアジア圏の車種は日本車を手本にしているので大衆車でも耐久性が高く、寿命に対する認識は比較的長め。 |
欧州車、北米車、アジア圏車それぞれに特徴はあるものの、自動車メーカーが国内に留まらず各国の他メーカーと技術提携や資本参加を行っていることから、特徴性が薄まりつつあります。
車の寿命に関しては高級車と大衆車それぞれのランクにおいて各メーカーの差が縮まっており、その結果が徐々に消費者の認識へ浸透しているといえます。
日本車は「安くても壊れない」ことを特徴として発展してきました。逆に言えば「壊れても安いから買い替えができる」からこそ、10万km10年経過車を修理するよりも買い替えた方が経済的と思われ、世界中に受け入れられました。
現在、各メーカーから販売されている車種は低価格帯の軽自動車からハイエンドのミニバンや高級乗用車まであります。依然として10万km10年経過で買い替えた方が経済的な車種がある一方でフラッグシップモデルとなる高級車は耐久性が向上し、10万km超10年経過でも中古車市場で高値取引されています。
ただし、欧州車や北米車も「安くて壊れない」ための製造や品質管理を取得しており、日本車の寿命における優位的立場はなくなりつつあります。耐久性という特徴だけでなくデザイン性や快適性、少ない環境負荷に安全性など、車全体の魅力が日本車にも求められる時代になっています。
車の心臓部であるエンジンは金属パーツの塊で、その部品数は気筒数にもよりますがおよそ1万個から作られているといいます。これらは連携して作動しており、ひとつの部品に不具合が発生しただけで連鎖的に不具合が広がり、エンジンの調子が悪くなります。
エンジンオイルやタイミングベルト、チェーンの交換時期を守っていればエンジン内部の主要部品が破損することはありません。しかしわずかな部品の摩耗だけで給排気のバランスが崩れるとそれだけで燃費効率が悪くなり、エンジン全体の振動が大きくなります。
エンジンの内部部品に不具合が発生した場合、オーバーホールをすれば快調になる可能性があります。ただし、部位によってはエンジンを本格的に解体しなければならず、高い修理費が発生します。
エンジン内部の不具合は一般ユーザーにはほとんど分かりません。したがって諸症状が出た時はエンジンの寿命が近づいたことを想定しておいてください。諸症状としては前述した燃費効率の低下やエンジンの大きな振動の他に、オイル漏れやオイルの極端な減少、エンジンからの異音などがあります。
これらを放置しておくとエンジンブローを起こして走行不能になるばかりか、事故に発展する可能性もあるので早めに対処することをおすすめします。
フレームはモノコックボディを支える骨格です。フレームに歪みやクラック(切れ目)が生じると走行が不安定になり、大事故につながる可能性があります。最近の車種はフレームやモノコックに高張力鋼板を多用して強度を高めている一方で、強い衝撃を受けた時はキャビンを守るためにフレームを意図的に曲げる設計になっています。
一般的な走行をしている限り、フレームが歪んだりクラックが入ったりすることはありませんが、頻繁に重い荷物を載せていたり歩道に乗り上げるなど車体を傾かせて駐車していたり、あるいは縁石にヒットしたりといったことが繰り返されるとフレームが傷みます。
フレームも修理できますが、やはり費用が高くなること、修理した部分が弱くなっているので他のフレーム部分に負荷がかかるなど、多くのデメリットが発生します。
フレームの歪みやクラックはエンジン同様、一般ユーザーが調べるのは困難です。したがって諸症状から判断してください。加速した際、ステアリングがガタガタと震えたりコーナーでボディが必要以上に沈んだり、ボディからキシミ音が聞こえたりした時は要注意です。フレームの損傷箇所によっては修理しても走行に支障が出ることもあるので、ほぼ車の寿命が来たと思った方が無難です。
車にとってサビは大敵です。フェンダーの端やドアの内側に塗装が浮き上がった程度のサビであれば走行にまったく問題がないのでサビを甘く見がちですが、サビは時間の経過とともに腐食範囲を広げていきます。フェンダーの端やドアの内側などボディ下部に発生したサビは放置しておくと車の寿命を一気に縮めます。
サビが発生しやすいのは下回りです。ボディの見えている部分にサビが浮いていた時は下回りに発生している可能性があると思った方が無難です。とくにフェンダー内側やドアの下はフレーム部分になっており、サビが侵食しやすい構造となっています。
サビが発生すれば鋼板の強度は当然、弱くなるので腐食が進むと走行に影響が出ます。またフレームがサビによって穴が開いた状態になると車検は不合格となります。
ボディの見える範囲で発生したサビは一般ユーザーでも分かります。したがってサビの周囲、とくに内側や下回りまでチェックしてサビの範囲を調べてください。表面を押して柔らかい状態だと穴が開いている可能性があります。
部位によっては板金修理も可能ですが、サビも連鎖的に広がるので修理が頻繁になるため、寿命と思った方が無難です。
車の買い替えサイクルはユーザーの予算と価値観の割合で決まります。以下に買い替えサイクルのメリットとデメリットを表にしたのでサイクルを決める際の参考にしてください。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
3年サイクル | ・下取や買取価格が高い ・故障が少なく保証期間内なので維持費が安い ・つねに新鮮な気分を味わえる |
・新車と下取や買取価格との差額が大きい ・新車登録に費用が発生する ・周囲から贅沢と思われがち |
5年サイクル | ・1回目の車検費用は比較的安い ・走行状態によっては下取や買取価格が高くなる ・ローンを組んでいてもすでに終了している場合が多い ・5年サイクルなら古さを感じることがない |
・年間平均距離(1年1万km)を大幅に超えていると下取りや買取価格が安くなる ・タイヤなど消耗品が増えるので若干維持費が高くなる |
10年サイクル | ・車両本体に対する支払いが終わっている ・まめにメンテナンスをしていれば下取りや買取価格が比較的高い ・長く乗っていると愛着がわく |
・車検回数が増えて費用がかさむ ・消耗品の交換が増えるため維持費が高くなる ・故障の心配が増える ・飽きてくるので新しい車が欲しくなる |
3年サイクルは維持費が安い反面、新車購入時はどうしても下取りや買取との差額が必要になります。また1回目の車検が要らないといっても新車登録時には車検が必要なので諸費用が高くなります。
10年サイクルになると車本体に対する支払いがなくても車検や消耗品の交換で維持費が高くなり、故障における修理費といった心配の種も増えます。したがってもっともお得なのは5年サイクルによる買い替えとなります。
最近の下取りや買取の事情は5年経過車でも走行距離が年間平均以下(1年で1万km前後)、つまり5万km前後であれば高値が期待できます。2回目の車検を受ける前に査定へ出し、高値を提示された場合は買い替える絶好のチャンスです。
車は故障しない限り、長く乗る方が経済的です。しかし、故障しなくても消耗品は交換しなければなりません。
消耗品にはタイヤやバッテリーといった汎用性のあるものだけではなく、エンジン部分のゴムホースやドアモール、ガラスパッキンなどといった車種の規格に適合していなければ使えない部品もあります。
これらはカーショップで購入できず、修理工場やディーラーに依頼しなければ入手できません。
20〜30年と長く乗る際、問題となるのはこれら車種適合の消耗品が入手しにくくなることです。現在、純正部品の保管期間は各メーカーが自主的に基準を設けており、8〜10年が平均的な期間です。
人気車種であれば純正部品が多く製造されているものの、販売台数の少ない車種や不人気車種の場合、この保管期間内でも部品調達が難しいケースがあります。
経年劣化で故障が深刻な状態になるとさらに部品調達が困難になり、最悪、修理工場にワンオフパーツの製造を依頼しなければならない状況に陥ることもあります。最近は中古部品や社外品など安い部品もありますが、製造年が違うと同じ車種でも適合しないことがあり、また品質面でも不安が残ります。
メンテナンスをしっかり行い、消耗品を早めに交換、部品のバックアップや供給先の確保をしていれば20〜30年乗ることも可能ですが、経済面だけを考えれば10〜15年を限界と思っていた方が賢明です。
ここまでご説明したように、車の寿命は一般的にエンジンのパーツ交換が必要になった時です。
実際に不具合が起きてからわかる場合もありますし、車検の際に交換が必要と言われることもあります。
問題は、その時に修理をするか、それとも新しい車に買い替えるかということですが、よほどその車を手放したくない理由がない限り、基本的にはエンジンパーツの交換が必要になった時点で買い替えることをおすすめします。
ムリに直して乗り続けても、またすぐに違う箇所が壊れるリスク大ですし、将来的に売ろうとしても値がつかなくなる可能性があるからです。
それなら、まだ買い取ってもらえるくらいのところで手放したほうが、経済的にメリットが大きいことは間違いありません。
最近の車は耐久性が高くなってはいますが、普段の使い方によっては車の寿命を縮めてしまうこともあります。
愛車の寿命をなるべく延ばすためにも、以下のことに気をつけましょう。
人間の体と同じく、車も動き出す前には準備運動が必要です。
そのために心がけたいのが、暖機運転。まずはエンジンを温めるために数十秒程度アイドリングをしてから、ゆっくりと動き出し、しばらくは低回転で走行させます。目安は、水温計が正常な位置で安定するまでの間(およそ3〜5分)です。
最近の車は暖機運転が不要ともいわれますが、少なくともエンジンをかけた直後は暖機走行させたほうが部品にかかる負担は少なくなります。
とくに寒冷地の真冬などは、かならずやっておきましょう。
車への負荷を軽減するためには、「急」のつく動作は避けることが大切です。
発進・加速・停止、いずれもなるべく段階を踏んでゆっくりと行なう習慣をつけることは、長い目でみると車の寿命に大きく影響してきます。
定期的にメンテナンスをして消耗品を交換することも、愛車の寿命を延ばすのに効果的です。
とくにエンジンオイル交換は、メーカーの推奨する時期に合わせて行なうことをおすすめします。たとえそれほど乗らなくても、半年〜1年に1度は交換したいところです。
「うちはあまり車に乗らないから、傷みにくいわ」と思う方もいるかもしれませんが、車も機械ですから、あまりに動かさないのも問題です。
走りもしなければエンジンもかけないような時期が長く続いてしまうと、エンジンオイルが腐ったり、油膜が切れてしまったりして、車にとっては好ましくない状態になります。
走る機会が少なくても、せめて定期的にエンジンをかけるようにしたいものです。
日本の車の寿命が10年という仮説の根拠には、タイミングベルトが関係しています。
タイミングベルトとは、エンジンのクランクシャフトとカムシャフトを同調させるベルトで、オイルポンプやウォーターポンプも同時に作動させます。
このタイミングベルトが劣化で切れてしまうと、バルブとピストンが衝突、エンジン本体に重大なダメージを与えてしまいます。
交換時期は10万kmが目安とされており、タイミングベルトを交換する際はウォーターポンプやベルトを回すプーリーなども劣化していることが多いため、一緒の交換が求められます。
これらの交換費用が部品代を含めると10〜20万円かかってしまうことから、その他の部品の劣化も考慮すると10万kmが車の買い替え時期と言われていました。
ただし買い替えの時期であり、決して寿命と言われていたわけではありませんが、ユーザーの中には買い替え時期と寿命を混同している風潮が今でも見られます。
ちなみに欧州車はタイミングチェーンの交換時期が早く、スポーツカーのフェラーリは2万km前後、コンパクトカーのアルファロメオでも3〜4万kmが限度と言われていました。
欧州車は、部品の交換を早めに頻繁に行うので、結果的にエンジン本体の寿命が長くなるのです。
車は約3万点の部品からできており、中には消耗していくパーツや部品もたくさんあります。
タイヤやブレーキパッドは普段から定期的に交換することが多い部品ですが、それ以外のパーツについて解説したします。
こちらは上記で説明したとおりですが、エンジンがきちんと点火、エンジンのバルブがきちんとタイミングよく開閉するためのベルトです。最近はベルトではなくタイミングチェーンのものも増えてきました。
タイミングチェーンの場合は、走行距離30万km程度まで使えるとされていますので、交換不要です。
タイミングベルトの場合は、走行距離10万kmを目安に交換が必要です。
約10〜20万円
エンジンはラジエター液という水を循環させてエンジンの熱を冷却しますが、この水を循環させている動力源がウォーターポンプです。ウォーターポンプが故障するとエンジンがオーバーヒートしてしまいます。
ウォーターポンプの寿命は走行距離10万kmが目安です。タイミングベルトと同時交換が一般的です。
約1万円〜3万円
クラッチというのは1速、2速というギアのことで歯車上になっています。ミッション車ではなくAT車にもクラッチはあり、AT車の場合は自分で操作しなくてもアクセルを踏むだけでクラッチがスムーズにつながってくれるといったものです。
クラッチは歯車ですので削れて消耗をしていきます。スポーツ走行をする方は早めに寿命が来てしまいますが、一般的な使い方であれば走行距離10万kmで交換が目安です。
約10〜20万円
ショックアブソーバーというのはバネのことで、タイヤの奥についています。
ただのバネではなく中にオイルが充填されており、走行時の地面からの衝撃を吸収し、快適に運転ができるようにするものです。寿命がくるとオイルが漏れてしまったり、ショックを吸収しなくなります。
5万kmぐらいで交換する人もいますが、オイル漏れがなく運転に特に支障がない場合は10万kmで交換するのが目安です。
約10〜20万円
スパークプラグはエンジン内のガソリンに火をつける役割があり、回転数が上がれば上がるほど、そのタイミングに合わせてスパークプラグの火花も早くなります。
スパークプラグは消耗品になっていますが、車はバイクに比べると回転数が低いため、走行距離10万kmで一度交換すればよい程度です。
約1万円
最近の車は、ゴム製のベルトではなくローラーチェーンを使っているので耐久性が伸び、ベルトの10万kmに対して30万kmまで交換不要となっています。
販売されている中古車で10万km超えの車種でも、「タイミングチェーン」あるいは「タイベル交換」と表記されていればエンジン本体に大きな問題を抱えていることはほとんどありません。
エンジン本体は前述したようにメンテナンスをしっかり行い、劣化した部品を交換している限り、50〜60万kmでも走行できますが、あまり年式が古くなるとメーカー側で用意している部品がなくなる可能性があります。
エンジン本体の部品は比較的ストックがあるものの、電装部品や車内装備品はモデルチェンジによって部品が変わるため、早く廃番になってしまい、部品によっては探すのが困難な状況に陥ることもあります。
車の寿命を決める大きな要因のひとつは、ボディや下回りのサビです。部品だけのサビならば交換するだけで済みますが、ボディのサビが進んで腐食、穴が開いた状態になるとサビの部分を切り取り、板金塗装しなければなりません。
補修部分によってはモノコック強度が弱くなることがあり、走行にも影響を及ぼします。
過走行車や年式の古い中古車を購入する場合は、エンジン回りに加えて下回りやトランクのカーペットの下、足回りなどをチェックしてサビがないことを必ず確認してください。
より詳しく ⇒ 車のメーカー別寿命や耐久性
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