４年落ちの中古車を購入すれば節税ができる！

これは会社を自分で経営している方なら、税理士さん等からアドバイスを受けて知っている方も多いようです。

４年落ち以上の中古車であれば、１年間で全額を経費にできますので、税金が安くなり節税になる！というものです。

これはどういうことかというと、車というのは法定耐用年数があらかじめ決められています。法定耐用年数というのは、その車を何年で償却するか(経費にできるか)ということです。

法定耐用年数は新車の場合は６年、４年落ち以上の中古車の場合は１年と決まっています。

ここで、新車でクラウンを500万円で購入した場合と、４年落ちの中古車でベンツを500万円で購入した場合、それぞれの償却費の差(経費にできる金額の差)を比べてみたいと思います。

	クラウン	ベンツ
車両代	500万円	500万円
１年目の償却費	166万5000円	500万円
償却費(経費)の差	-	＋333万5000円

まず１年目の償却費の求め方ですが、

クラウン(新車)の場合、
償却費＝500万円×0.333（耐用年数6年の償却率）＝1,665,000円

ベンツ(中古車)
償却費＝500万円×1（耐用年数1年の償却率）＝500万円

以上のように償却費を求めることができます。

償却費の差(経費の差)ですが、１年目の償却費(経費)は中古車の方が＋333万5000円となりました。

つまり、１年目の経費だけをみてみると、同じ500万円という価格で車を購入したとしても、中古車の方が＋333万5000円多く経費にできるということです！

１年間にこれだけ多くの金額を経費にできれば、法人税もかなりお安くなりますね(^^)

新車と４年落ちの中古車の法人税を計算してみた！

では、いくらぐらい法人税が安くなるのか計算してみたいと思います(^^)

年間１０００万円の利益がある会社が、500万円のクラウンを新車で購入した場合の法人税は、(1000万円-166万5000円)×0.4=333万4000円。

500万円のベンツを４年落ちの中古車で購入した場合の法人税は、(1000万円-500万円)×0.4=200万円。

法人税率を40%で概算してみたところ、333万4000円-200万円ということで、なんと、中古車の方が133万4000円も法人税が安くなることがわかりました！これはかなりの節税です。

長い目で見ると新車と中古車の節税効果はそれほど差はない！

４年落ちの中古車であれば、１年目に全額経費にすることができるのですが、新車の場合は６年に分割して毎年経費にする必要があります。

そのため、中古車は１年目の経費は多いですが、２年目以降は１円も経費にできません。しかし新車の場合であれば、２年目以降も６年目まで毎年少しずつ経費にできます。

ですので、１年目の経費だけをみると中古車の方がお得ですが、６年という長い目で見ると結局新車も経費にできますので、トータルでみるとどちらもそれほど節税効果に差はないということです。

ただし、節税できるのは車を法人利用する場合に限る！　

ここまで説明すると、「じゃあ毎年4年落ちの中古車を購入して、毎年全額経費にすれば、浮いた法人税があるから毎年得じゃん？」と思うかもしれませんが、これはあくまでも車を法人利用する場合に限ります！

「じゃあうまくごまかして法人で購入して個人利用しちゃおう！」ってのはダメです！

また法人利用であっても、本当に業務上その車が必要なのか指摘されることはあります。車体価格でいう線引きは、１０００万円前後の車であれば特に指摘されることは少ないようです。

逆に１５００万円を超えるようなポルシェやフェラーリなどは、なぜ業務上このような高級車が必要なのか、指摘されることがあるようです。

本当にポルシェやフェラーリでないといけない合理的な理由があれば別ですが、あまりにグレーなことをすると、後々痛い目に会うかもしれません(^^;)

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